2012年12月30日日曜日

物理メディアって結局無くならねーんじゃねーの?

先日のブックオフでCDが安いよっていうエントリに関連して。

今年2012年は、待望の日本版kindleストアが登場など、前々から言われていた”電子書籍元年”がついに現実の物となった一年でありました。

で、10月にオープンで12月にやっとこ端末が出そろった状況で、思う事が幾つか。

結局、電子書籍はCDメディアと同じ様な感じになるのではないだろうか?


現時点でCDは衰退してます。でも、CDというメディアがいつかカセットテープの様に絶滅するかと言われると結構疑問です。理由は幾つか有るのですが、結局、パソコンを持っていない層が居る限り多分無くならねーんじゃねーかなと思います。但し、採算が取れなくなってプレイヤー(再生する機械の方ね)の入手性が著しく下がったりする可能性も否定出来ませんが、一応相当普及したメディアフォーマットなので、まだまだ大丈夫な気がします。レコードプレーヤーもまだ生き残ってるしね。それに、今まで流通した分が膨大なライブラリーとして機能するので、プレイヤー市場はある程度安泰なのでは無いでしょうか。で、あくまで予測なんですが、データ形式での流通が増えるに従って、相対的に物理メディアの流通数が抑えられてしまい、ある時点から物理メディアの希少性が高くなって行く傾向が出てくるんじゃないかなーと思ってる次第です。データのみの流通ってずっと残ると思いがちですが、100年スパンの長い目で見ると実はそんなに信頼出来るもんじゃないんじゃないかなーと思ってたりします。その点物理メディアは再生ハードさえ有ればいいんで、割と信頼性高いんじゃないかなと思います。

さらに、紙メディアに関しては再生ハードは不要です。なので、実は紙メディアの方が長期保存に向いてるんじゃないかなーと思ったり。

まずは文庫本から無くなる。


今日、本屋行ってビックリしたんですが、既に文庫本コーナって縮小してるんですよねー。本屋って案外動きはえーんだな。でも言われてみれば、青空文庫でタダで読めるのに文庫で500円とか取ってんだもん、そりゃそこのスペースいらんがなって話になりますよね。
文庫本ってのは基本的に廉価版なんですよね。文庫でしか出てない本ってのはそれ相応なんですよ。
で、本当に好きな本ってハードカバーで欲しいじゃん?いらない?読めりゃ良いってんなら電子書籍で十分だし、ホントに好きならハードカバー買えば良いじゃんで、電子化で一番影響受ける所が文庫なんでしょうね。
という訳で、文庫から先になくなるんじゃないかなーと思ったりしてます。あと、新書とコミック。

多分、今は移行期間


電子書籍は売れないとか何とかっていう言説を良く目にしますが、それってプラットフォームとして未熟だからじゃないかなと思ってます。なので、プラットフォームが成熟するにつれて、電子書籍自体の売り上げは伸びて行くんじゃないかなー。でも、書籍全体の売り上げ自体は変わらないと思うので、そうなると一番割りを食うのが町の本屋さんだったりします。町の本屋さんが潰れたらやだなーと思う方は、是非、アマゾンでポチらないで、アマゾンで検索した欲しい本を町の本屋さんで注文する習慣をつけて下さい。

便利さには勝てない。


さっき言った事と矛盾するんですが、確かに電子書籍とamazonは便利です。便利すぎます。
はっきり言って本屋さんに出かけるよりアマゾンで買った方がコストも安いし、全然いいんですよ。
大きな流れとしては、出版社は移行期間で一旦落ち込むけど、電子化に上手くシフト出来れば現状は維持出来る。
文庫とコミック、新書を扱っている出版社は電子化の恩恵が大きい。というのは恐らく既定路線です。
で、割を食う本屋さんなんですが、努力次第では目があると思います。
その努力なんですが、結局、どれだけレコメンド出来て、顧客の信頼感を得られるかじゃないかなーと思います。
現状でもハズしてない本屋さんには頻繁に様子を伺いに行きますし、実際手に取って内容を見られるのは大きいです。
本屋さんの無い町って、ちょっと悲しいじゃないですか。なんでユーザーもちょっと意識する必要もあると思うし、本屋さん自体にももっと魅力ある店舗作りをしてほしいんですよね。


ウチは親父の教えで”本屋に言ったら手ぶらで出てくるな。”と言われて育ったので、応援する意味でも何か買って帰りますよ。なので、とりあえずハヤカワのSF文庫だけはなくさないで下さいおねがいします(こないだ無くなってて愕然としました。)

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